変換後の1枚のDVDに収録できる時間について

「ビットレート」のこと。

 

「ビットレート」とは、簡単に言うとDVDなどのディスクメディアに映像を記録する際の画質調整の

基準となる値のことです。 テープ録画の時代、テープのケースや本体には「T-120」とか「L-250」などの

表記がありました。 これはVHS標準モードでなら120分とかベータのテープではL=「巻いてあるテープの長さ

(フィート)」を表し、250フィートのテープは高画質モードで約2時間=(VHSでいうT-120に相当)分の映像が

録画できるという意味でした。

 

それとは別にデッキの方には「録画モード」の選択ができるようになっており「標準モード」とは別に「3倍モード」

というのがあって、テープを1/3のスピードで進めることで、画質は悪くなるけど120分テープなら3倍の360分録画

できますよというものでした。  DVDの収録時間もこれと同じで、記録する際に高いビットレートの方が画質的には

良くなりますが、反面収録時間は短くなります。 現在 一般に普及しているDVD-Rには概ね2時間程度の時間

までなら、元々のVHS本来の画質を劣化させることなくDVDにデジタル変換後収録することが可能です。

 

アトネックのこだわり 

「DVD変換するときに元の画質よりも悪くせず、オリジナル映像の画質を維持しながら記録メディア

1枚の収録可能時間を最大限に活用」

 

街中でよく目にするカメラ販売店などでもアナログ映像のデジタル変換サービスは行われていますが、これは

テープの再生デッキとDVDレコーダーを直結してストレートに行われているようです。  

これは早く仕上がるメリットがある反面「ビットレート」に関しては詳細な設定が出来ず、できても「高画質モード」

(=1枚のDVDにおよそ1時間分)か「標準モード」(=1枚のDVDにおよそ2時間分)の2つの設定しかありません。

この場合、DVD自体の収録時間よりも映像素材が短い時間ならいいのですが、素材の方が長い時間になると

ビットレートの低さが原因となって元の素材より更に画質が低下してしまいます。

 

アトネックでは「オリジナル画質の維持」にこだわり、お預かりしたテープから一旦パソコンに素材を取り込み、

専用ソフトで元の素材の収録時間の長さを計算して最大限画質を保持できるよう設定したのちにDVDへの

書き込み作業を行っています。 納期的には時間はかかりますが画質を劣化させることなく保存していただく

ためのこだわりです